漫画

All you need is kill 漫画版

 マブラヴオルタネイティブ+スカイクロラと言った感じの漫画だった。


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 謎の生命体ギタイとの戦い、同じ時間をやり直すという意味ではマブラヴでキーとなる不死の少女はスカイクロラっぽい。トムクルーズ主演の映画版の宣伝を見てまず漫画を読んでみたがこういうループものはハマれば良作(に見える)が多いと思う。
 但し、設定の作り込みは甘い気がする。

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 マブラヴのBETAでいうとオールユーのギタイはたぶん兵士級くらいのサイズ。人間もロボットの類ではなく戦闘ジャケットというパワードスーツで戦う。

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 人間はかなり劣勢みたいだが、核がない世界だとしても爆撃機や装甲戦車で戦う方が戦闘ジャケットより安全で効率が良い気がする。オキナワが舞台だがユーラシアは陥落したのか?何故、少年が戦わなければならないのか?などマブラヴのように凝りにこった世界観ではない。

 まあ、絵のクオリティは高い。

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 リタと主人公は一日過ごしただけなのにオチがものすごい大げさに書き過ぎてる気もする。例えループしてるとしても、リタ側からしたら一日のみで主人公が長年の友みたいに心象に浸るのはどうか。
スカイクロラみたいに謎が残るわけでもないし、ラストが二流だったように感じる
 


劣化版GANTZ「神様の言うとおり」

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 「神様の言うとおり」は漫画としてもその設定自体も最低ランクに位置する腹立たしい漫画だ。

 以前、アポカリプスの砦を知った時に見たNaverのまとめが存外に悪くなかったものでこれも読んで見ようかと思いたった。
 このまとめで紹介されているアポカリプスの砦はキャラクター性や設定に関しては悪くない敢えて言うなら題材を間違った気がするだけで魔法少女オブジエンドなんかも何一つ面白く内割りには教室でいきなり人が死ぬっていう日常を斬新な何かでぶち壊してしまおうっていう気迫は感じられた。

 だが、この神様の言うとおりは劣化GANTZだ。というか、パクリ過ぎて何がしたいのか分からない。


第一話だけ期待を持たせる

 第一話だけなんか期待させる感じがあったが、もう第一話で全て終わった。突然だるまさんが転んだをクラス全員でやらされて動いたら死ぬ。「王様ゲーム」のような緊迫感があるものを連想したが、その後、体育館に移動し始まったネコのやつ。
 もう完全にGANTZのパクリでどうコメントしていいのか分からない。格別絵もGANTZに比べていいわけでもなく、登場人物の書き込みが薄すぎて主人公すら何考えてるのか本気で掴めない。主人公結構空気だったりする割に登場人物いきなり団結したり謎すぎる。
 GANTZだって黒野は基本は生き残ってるし、SFだろうと後付けだろうと設定はありその上で成り立つ。神様の言うとおりは星人のパクリみたいなかみまろとかいうやつの独断……というか作者の都合で進む。天谷とかいきなり自慰始めるライバル的なやつは主体性ないし、途中でそいつクラスの超人っぽい双子でてきたけど戦うことなく仲間になったし。

 上げるときりがないが、作者の自己満足のための落書き?にしか見えない。

「八重の桜 1巻」 大河ドラマのコミカライズ

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 ジャンプスクエアで「八重の桜」が連載されていたとは驚いた。この所は週刊誌離れというか立ち読みもあまりしていない。

 るろうに剣心特筆版ですら、あれは名作(と呼ぶには何かと欠点もあったが)である少年ジャンプ版を貶めるというか、まあ、あまりにもぐちゃぐちゃに色々詰め込みすぎて映画の宣伝以上のものではなく、漫画というか広告と呼ぶべき適当さだった。(確か、10週打ち切りになった場合に作者が考えてたプロットだそうだがボツ案を採用するなよ。敵味方が入り乱れ過ぎてまだ、旧作のが良かった。ただ、絵は向上というか書き慣れた感があり良かったが。)


 他にも、何かと新連載より移籍やコミカライズが多いスクエアであったが、映画の宣伝までやるのかと萎えたものだ。
 まあ、「屍鬼」とかはスクエアが成し遂げた偉業の一つであるから一概には批判はできないけど。ホラー小説の金字塔と呼ばれた屍鬼をコミカライズして現代風に仕上げて当時ホラー小説などあまり読まなかった僕はなんてシリアスな雰囲気のある漫画なんだと衝撃を受けたが、独特の世界に読者を引っ張ることのできた良いコミカライズ例だった。

 ところで、今回の八重の桜だが、2013年の大河ドラマである。今年始まってから最初の方をちらっとドラマで見た気がする。女の人が鉄砲隊にいるみたいな話しだったとあやふやにしか覚えていない。
 でも、歴史書は大好きなので八重の桜もせっかくの機会に読もうと考えた。


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ドラマの冒頭であったセリフ。帯には幕末のジャンヌダルクと書かれている八重の大河漫画。

鉄砲と女

 かなりの異色の取り合わせだ。鉄砲といえば、先日読んだ信長のシェフでは堺の今井宗久に圧力をかけて堺から鉄砲を抽出していた。山川日本史では近江・国友、根来・雑賀と横一列に書かれている鉄砲供給地だが、信長のシェフの森可成いわく、岐阜の近くにある国友は受注をうけてから作るが堺は受注なしで作れるのだそうだ。そうしてその堺から奪った鉄砲で長篠合戦があったのだろうと推測される。話しはそれたが、戦国時代より盛んであった鉄砲はこの時代どのように動きを見せるのだろうか?

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 先ず、鉄砲だが、ケーベル銃に進化している。
 幕末の戦争はよくフランス・幕府とイギリス・維新政府に別れて仏英の代理戦争でもあったと言われる。ただ、このケーベル銃なのだが、開発はフランスだがオランダから譲渡されてるようでその辺とはまだ関係はないみたいだ。いずれ、会津藩は幕府サイドとして会津戦争とか新撰組とか関わってくる極右派なのでその辺も期待したい。


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 封建的な世において、女が銃を撃つべからずは想定範囲内なので今後の流れや八重の成長、心情がポイントになるだろう。
 ここで女性が戦いまくってたら平塚らいちょうとか要らなくなるし。鎌倉までは女性の権限があったようだが、江戸の世は厳しい身分社会だからなあ。その辺との戦いも必見!?


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 この鉄砲軽視が幕府サイドにはある。新撰組が伏見城で発砲した際にはほとんどあたらなかったとかいう逸話もあり、幕府サイドは銃を持ってはいたが抜刀術とか剣術とか古来からの戦法を重視していた。飛天御剣流が使えればそれでも勝てる(あれは維新側なので牙突とかか)けどない以上こういう近代兵器軽視の姿勢が薄い薩長は圧倒的有利だっただろう。身をもって知ってるし。
 にしても、なんで信長の時代から鉄砲軽視に至るかはわからんが帯刀が特権なため、刀が特別なものと当時の思想の根底にあったのかもしれない。






刑務所ドラマで十分やっていけそうなパンデミック 「アポカリプスの砦」

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 アポカリプスの砦を読んだ。パンデミックものは特に好きではない。ハリウッドという傘を着た実質B級な脚本を巨額の予算とスタッフで超大作風のスケールを纏ったものに仕上げた映画がその手のジャンルには多いからだ。それは、映画の、特にはアメリカの話しであるが舞台がどこであろうと漫画であろうとあまり変わらないと思っている。何故ならパンデミックにより生まれる副産物の呼び方は変われどもゾンビである存在は西洋の概念であり、ある意味その文化を周到するものだからだ。ゾンビが出てくる物語は間接的であれ西洋より輸入され、それらを喚起させるものである。

 このアポカリプスの砦についてはエグい漫画を読みたいと思ったのが発端だ。


http://matome.naver.jp/m/odai/2137952267525058901


 このNaverのまとめを見て、アポカリプスの砦を知った。このまとめの中では他に「魔法少女オブジエンド」というのを読んだのだが、そちらはただ、グロいだけのバイオレンス漫画だった。

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 何というかこちらは作者の退屈をぶち壊したいという感覚は伝わったが、マジカルと叫ぶ一種のゾンビが学校に襲ってくるというだけの中身のない漫画だ。インパクトという概念だけは伝わった。


 対して、アポカリプスの砦は素晴らしい漫画であるのかというと疑問だ。やはり、パンデミックである以上、終末ものに近い終わりを迎えた人類やそれに立ち向かう姿と描ける範囲が狭まるし、それ以前にこの漫画は細部があやふやで展開が飛びすぎるというのもある。


魅力のある囚人たち

 この舞台は少年院のような場所である。その辺の仕組みは分からないが、前に「塀の中の中学校」という映画を少し見たのだが、その実話に基づくというドキュメンタリーは実話に基づきすぎて中学校なのに登場人物はおっさんか爺さん(そういう所らしい)となっていてエンターテイメントではなかったのを記憶している。
 何を言いたいのかというと日本には刑務所を描いた話しとかは少ないがその中でもこれはこいつらがプリズンブレイクしたら面白いんじゃないかと思えるような曲者ぞろいのキャラクターが多い。全員、子供だけど。


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主人公前田。こいつだけ無期→ゾンビによる冤罪。

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最初泣いてたのにゾンビ現れてから何故か少年院メンバー馴染んでる善良な市民。
院では4号室に入れられる。


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4号室室長。乱闘になりそうな時もナイフ隠し持って笑ってる男

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武器持ったら強い。なんかの非行チームの元リーダー。

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岩倉。ゾンビより強い。そして前田を助ける優しいやつ。


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元少年兵。過去に何かありそう。

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ノイマン。明らかに異常殺人とか快楽殺人タイプ。世界の終わりを喜び、ゾンビの生体に興味を持つ。

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他にも

 4号室だけでも濃いけど仕切ってる頭とか他の室のやつとか色々います。
 本当にこいつらが正統派脱獄ものか刑務所ドラマやれば面白いと思うけどね。


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 画力や構成はまあまあかな。本当最近は設定だけすごい漫画が多い

 

「モコと歪んだ殺人鬼ども」=(要約)ロリババアと異常犯罪者のことです。

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 モコと歪んだ殺人鬼どもとかかれた表紙にはそのモコに黄色い配色。モコはいわゆるロリキャラでそのため、センター試験対策の黄色本思い出した。こんな感じのテイストだった気がする。

コマ割り下手過ぎ

 話しの良し悪しは置いといても、コマ割りの下手さが目立つ。詰め込み過ぎな印象を受けるし、割とあっさりとしてるはずのページでも使うべきコマが違う配置になってる。ミステリーならセリフ多くても良いのかっていうとコナンとかそこのとこちゃんとしてるから。絵を増やしたらいいんだけど。
 アシスタントが足りてないのか何なのか背景の書き込みも少ない。漫画はもっと絵で見せるべきだ。セリフが多い漫画もあるが、コマ割りがちゃんとできてる前提。

モコはロリババア

 モコはロリババア。…………。見た目は子供、頭脳は天才、齢は大人。真実はいつも一つじゃない。


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 これは何か。出版規制を避けるためかもしれない。でも、コナンも金田一も小学生だけど。
 これは、狙ってるのか?子供が捜査ってのは割と多いが……。子供じゃない。これが一番驚いた。それもももちみたいな狙ってやってるわけでなくガチな天然。じゃあ、子供でいいだろ。


設定は秀逸


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 第一話の容疑者は小学生。でも、ロリババアは容赦なく完膚なきまでにまで叩きつぶし、また、その小学生も異常だけど。
 トリックも練られている。続きが楽しみだ。ある意味タイトル通り。歪んだ殺人鬼ってのは異常犯。


と、ここまでが客観的レビュー

 ↑までは第一話を読んだ時までて書いた感想。大体においてミステリーはネタが割れるまで段々と面白味を増していく。ストーリー全体を通してもそうだ。コナンだって黒の組織の全貌が削りだされていく面白さを基本の一話完結(アニメスケール)と共に内包する。
 これも同じ面白さ、いやそれ以上のものを持っている。それが、2巻を読み終えた後の感想だ。
 正直、レーベルがメディアファクトリーだったので何一つも期待してなかった。ただ、トリックがあれば吉くれいでトリックすらない設定頼みのゴミ漫画な可能性もあるなとか考えてたが、これはMFの生み出したバケモノだ。
 ミステリー単一にしてもかなり読ませる漫画だ。

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 第一話これにはぐっと来た。ロリババアなにいってんだとも思ったが。真実を見抜くその能力もすげえ。


ミステリー成立

 ロリババアはハイギブテットといって通常のギブテットと呼ばれる高知脳な人を更に越えている。
 嘘を見破ったり、4原色色覚、速読、絶対音感……。

4原色色覚とか漫画で初めて見たわ。


 にしてもそれを超能力的に駆使するのでなく、推理してるから話しが成り立つ。色覚にしてもルミノール反応なしに血が見える。それで証拠が手にはいるが、恐るべきはその後も直ぐに犯人が分かる。分かったらハイテンポで追い詰める。その推理もよく考えられてるものだ。

 3巻にも期待したい。こんな漫画がずっと読みたかった。





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