興味深い単語を知った。Xenotransplantation、意味は異種間臓器移植だ。
 前に17世紀のフランスでジャン=バティスト・デニという医師が羊の血液を輸血に使ったという話を別の所で知っていた。それでは、拒絶反応により成功していない。これは、輸血自体が確立される前だったが、後に結局、動物血は溶血反応を起こす事が分かっている。
 勿論、異種間臓器移植ともあれば、比にならないほどのリスクがあるだろう。たが、まず、理論的に可能なのか気になった。今日読んだ学校の教科書載っていた英文には遺伝子改良した豚を使う事で拒絶反応を減らせるとあった。
 他に、ドナーとなる動物がもつバクテリアやウイルスにより感染症を引き起こす可能もあると言う。だが、人間に必要な臓器が足りている現状がない以上、異種間臓器移植は興味深い手段だ。


 人は誰しも死ぬ。理由は様々だ。交通事故などのヒューマンエラーを除けば大抵は寿命と言うやつだ。何故、寿命が尽きるのかは誰 も分からない。細胞プログラム説や癌など仮説はあるけれども今のところ、その域はでない。昨年の山中伸弥教授がIPS細胞ノーベル賞を取ったのは記憶に新しい。応用すれば、人工的に本人の細胞を利用した臓器を作れるかも知れない。が、技術の進展には世代を跨ぐ長い時間が必要だ。

 

 万一の時臓器移植待ちにしか頼る先がない未来と言うのも悲しい。かといって、臓器売買は違法だし、移植のためにクローン人間を作ると言った内容のSFがあったがもっと無理だ。動物の臓器を移植できるというのは簡易に取り組める寿命延長手段と成りうるかもしれない。
 ネットで調べた限りではできるとかできないとかあって正確なオリジナルのソースが見つからなかったが、要するに遺伝子改良された豚は使えるようだ。
 安易に行い、豚インフルエンザを変異させて人類に提供するのは好ましくないが、人工臓器やIPS細胞の発展を待ち望むよりかは人間の寿命延長として相応しい手段に思える